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 鑑定の手順について

 短時間に効果的に効率よく鑑定するための事務フローとして、次の様な手順での鑑定をおすすめします。下図では鑑定要素としてさまざまな内容を掲げましたが、偽造対策として全ての要素を合わせ持つチケットはまれで、実際にはこれらの要素を複合的に鑑定していくとよいでしょう。中には真正券ながら蛍光やすかしなどの偽造対策が施されていないものも少なくありません。特に1枚の単価が比較的低額なものは用紙やインクなどのコスト面から偽造対策を施しにくいとも考えられます。この様な場合はむしろ手順6などの拡大視認が極めて有効となリます。


紫外線(手順1)
用紙、インクの蛍光反応を見る。量が多いときや磁気化券、プリペイカードなどは束ねてその断面を見る。(表面の印刷に惑わされる)


透過光(手順2)
すかしは本来透過光によってのみ視認が可能である。紫外線など反射光で見えるのは偽造の疑いが強い。


透過光(手順3)
ミシン目が裏面の、点線に沿ってきれいに開けられているか。偽造券では切れ昧の悪い刃先でハンチアウト(貫通)された痕跡も見られる。


透過光(手順4)
磁気化券は磁気がコーティングされているため顔料インクなどと異なり反対側が透けて見えることはない。
偽造は裏が透けて見える。


ルーぺ(手順5)
マイクロ文字は200ミクロン程の超極小文字で偽造での再現は文字がつぶれてしまうため不可能である。


ルーぺ(手順6)
偽造券では「精算」など画数の多い文字にもつぶれ現象が見られ、また微細な畿何学模様なども同様で拡大視認鑑定に適している。


磁気反応(手順7)
新幹線きっぷ磁気化券やプリペイカードの磁気の有無を鑑定する。磁気スキャナーでは残度数などのデータの有無は鑑定しません。

磁気反応(季順8)
ビール、百貨店などの共通券にみられる磁気文字(MICR)の部分を磁気スキャナーで鑑定する。偽造券では磁気反応がない。

※見慣れないチケットは同種の真正券と比べながら鑑定するとよリ効果的です。

本書で使用する鑑定機器
@紫外線・透過鑑定機SC1102型
    A磁気センサーST008型     B無収差ルーペRD02型
          

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